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やる夫で学ぶ並行イスラーム論 その4

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248◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:30:16 ID:dbabe98c

やるバウト様
やる夫が人生でいいじゃない様
やるとりえ様

このような稚拙なスレを纏めていただき、ありがとうございます。
今後とも、頑張っていきたいと思います。

.



249◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:37:55 ID:dbabe98c


2話:ソ連におけるイスラーム研究 ソビエト民族学における社会主義イデオロギーと起源論の限界


・2-1 ソビエト民族学とは
2-1-1 ソビエト民族学の歴史的形成
2-2-2 ソビエト民族学の特徴
2-3-4 ソビエト民族学と西側民族学

・2-2 ソビエト民族学とイスラーム
2-2-1 ソビエト民族学におけるイスラーム

・2-3 ソ連民族学の有用性と限界
2-3-1 ソビエト民族学の有用性
2-3-2 ソビエト民族学の限界
2-3-3 ソビエト民族学の現在

EX:参考文献

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250◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:42:34 ID:dbabe98c


               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \    ありす、前回の投下から結構離れて
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/    なんで、この話をするのかわかんなくなってきたぞ
          /     ー‐    \



               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
         ,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
          /:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
          ,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/  ヽ::、:::::∨::.
     ,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/   }:∧:::::|::|:{
    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「       仕方ないですねやる夫さん。
         /::乂ム:::}       '     ム}
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|       このスレは並行イスラーム論についてお話しするスレですね
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |


.



251◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:45:30 ID:dbabe98c

※並行イスラーム論の構成要素

                 ┌───────欧米の公式/民衆イスラーム論(1話内容)
並行イスラーム論────┤
                ..└───────ソビエト民族学(特にそのデータ 今回の内容)



                      __ --――-
                   ,...:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.―‐ 、.:.:.:.:、
                  .:.:.:/.:.::.:.:.:.::.:.:.:.:..:.:.:.:. \.′
.                /..:./.:.:.:.:.::.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':..:.:..
                ′.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:. ':..:.:.,⌒Y
                ;.:.:.|.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.ト、.:.:.ト、.:.:.:.:.:.:.:.: '...:′x{
.                ___|.: i|..:..:.:..′..:λ{  \{. \ト、.:...:.: '..:.:}x八‐  _         0話の時にも触れましたが、並行イスラーム論は
              /xx|.: i|.:.:.:.:.|.:.:.:/ i|    ィ斧ミ、}.:.:.i|7      ¨  _
               ' . x|.:从.:.:.: |.:.:x斧ミ、  〃Vzり .| : :i|′        .′     前々回の1話の公式/民衆イスラーム論を
               lxム.:.∧.:. .〃Vzり   ,      |.:. 八         .′
                jxx'.八.ト、.:.:...        _    ..: :/           .′     現地のソ連のデータに適用して当てはめた議論なのです。
               `ー.'.:.∧.:\ム    ´    イ..:./          .′
                 |.:.:.:.:.ト、.:.\⌒ー―‐<__.7. ′         .′ _  ――‐ 、
                .′./ \.:.:.:、`¨¨¨¨¨´. /./           ′´       \
                /イ_____. }.:.:′ー―‐ /.イ、       r--、. .′   ´ ̄ ̄ ̄ 、.∨
.             _ /′     /イ`¨¨¨¨¨¨¨¨¨´∨ニ=--γ⌒ ∨ ¨         } |
        _  -  ¨ /       ≧ _   \  _. ¨   / ム「,  /         / |
.    ,       /             ≧  _ \.     { _r--- Y、.       /  /
 .  /   _  -/        |           ≧     |. {、___. |      ′  /
  .′     ,        /.|      O     O |.     | |     |.      {   {
  |. /    /   _______/.:. : |              |.     | |     |.      |/ ̄  、
  | 〈     、      \.:.:.:.:,      O     O |.     | {          八.  , ―‐
  八 `  __ト、.     {´\. ′ | /.           |.    八∧    .′     \/
   \.     \       \} .i|/   O     O |.   〈ト、.     八
     `   _.  ∧.、    /  /ー‐、.           |    ∨>  __/
        |  /     {  /_ 二)    O     O |.      ,
.         /     >-7/`¨¨           |      ′


.



252◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:47:23 ID:dbabe98c


2話:ソ連におけるイスラーム研究 ソビエト民族学における社会主義イデオロギーと起源論の限界


・2-1 ソビエト民族学とは
2-1-1 ソビエト民族学の歴史的形成
2-2-2 ソビエト民族学の特徴
2-3-4 ソビエト民族学と西側民族学

・2-2 ソビエト民族学とイスラーム
2-2-1 ソビエト民族学におけるイスラーム

・2-3 ソ連民族学の有用性と限界
2-3-1 ソビエト民族学の有用性
2-3-2 ソビエト民族学の限界
2-3-3 ソビエト民族学の現在

EX:参考文献


253◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:49:13 ID:dbabe98c


          , ―‐ ------  _____   ――‐ァ
          /..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ     /
.         //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:,   {
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′  ∨
.       /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′  ∨
       ′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
       |.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....
       | .:.:/ 抖s.:|     抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:    ということで、今回は並行イスラーム論を構成する要素の1つである
 .      八.:/ム Vヅ     Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
       /.:.:.:.ハ         / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.    ソビエト民族学とは何かというのを考えてみる回です。
       .′.:.{. /\  r 、   イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.      八.:.:.\{  ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.    1話で紹介した、クリモヴィッチさんもここの影響を大いに受けて発表してますし
        >-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨  _.:.:λ    ソ連時代の民族学的・社会学的データは、全てこのグループが調査しているので大変重要です。
.         /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨
        /i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋    
.       /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
.      /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’.  ’,╋ /
     ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’   |. /
     |i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/     |.′
     `¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨



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254◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:54:26 ID:dbabe98c


・2-1 ソビエト民族学とは


         ____
        /― ― \      なんとなく、思い出したけど
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \    ありすそもそも民族学ってry
      |    ` ⌒´      | 
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ





               /:::::::::::::/i::::::::::::::::::ヽ        .□■□
               /::/::::::::::/ .|:::;:::::::::::::::::::ヽ       .■□■
                  /:/::::─--/  !::|ヽ--─:i::::::::!、    i.i■□
             |::|::::::::::/|/   ヽ! ヽ:::::::::|:::::::::|    .| | | ■   民族学の定義を深くやると、それだけでスレが出来るので
             |:ヽ::::::/=二_   _二=ェ_::|::::::::!      !.!.!.!.!
             |::::ヽ|!´「  .!    .!  / i:|::::::イ     iiiiii    今回はこういう風に定義づけておきますね
             `i(.`i:ヽ."-'  _  "-' ∥´)::|     (⌒ヽ
             /::ヽ|::::i           /::|_ノ::::\   /つ )   「諸民族の文化や社会を研究する学問」
              /::::::::|::::|ヽ、__ ⌒ __ /:::|:::::::::::::::::\ ./ |(__ノ   「特に、ソ連においては民族の本質や前資本主義社会を研究対象とすることが多い」
         >彡:::::::::::::|::::|;;;;;;;;;!  ̄ .!::::::::::|:::::::::::::::::::::::> | |
          ///:::::::::::::i´|::::|><   ><{`‐、::::::::::::/  !-!
         ∥´./:::::::::::::::/ .ヽ:|><><><{   i::::/メ、 /_
        ||  |::::::::::::/  _||.--─  ̄ ─-- _.  ∨  ヽ-‐7
       `  !、:::::::/  (  □■□■□■ ) /     /
          \/    `ヾ■□■□■□フ /     /
              |      ヽ        ノ /     /


.



256◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 11:56:37 ID:dbabe98c


2-1-1 ソビエト民族学の歴史的形成


               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \    民族の文化を研究する学問……
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/    ソ連において民族学が成立したのはいつなんだお?
          /     ー‐    \


.


257◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:04:15 ID:dbabe98c


①~1917年 ロシア帝国時代…地理学の一分野。※帝国の支配下に置かれた各地の民族把握が目的

②ソ連初期~1930年代頃 レニングラード学派 1に調査方法として、フィールドワークと現地言語の習得を説く

③1930~1950年代 社会進化論やマルクス主義の取り入れ。イデオロギーによる規制の強化

④1950~(1985)まで イデオロギーの一定の形骸化 西側の人類学・社会学の部分的取り入れ

⑤1985~以降 ペレストロイカによる自由化


                       ,.   二二二丶、
                        / /           \
                      / /       }     \
                   /ー/          / \       ,
                  /|ー;       / /    )ハ    ′
                ノ(_/|ー!    /⌒メ     '⌒ ,   l|
               {   |;|l /〃テhミ、   ィhミ、}   从
               {\ | {乂| 从t::り      tり 从/
                   \__八\|  \.:.:.:.    , .:.:.:./|ノ   ソ連における民族学は前史を合わせれば、大体の5つの段階に分かれます。
                    //  八   :.  、_,    ノ |
                  //,;     \ }ト   _,,. イl| |    多くのデータは③の後半から④の時期にできていますが、軽くそれぞれ説明しておきましょう。
               // ,;     \)八   {ーrヘ丿人
             // .′  /⌒ Yニ\__ノニ人(  :,          ノ)_
               〃  ;   ; ⌒丶 } |(⌒(_艾_) )}( 八      /ノニヽ}
              |l  |  i {    ノ人\_〈八〉/ノ Y ^,     / (r、ヽ}ノ
                  、 |  | :,     { `ー―‐ ´  |  L    ;    /
                  \|  |  ′    ,           ノへ、 } / / ̄
               乂八  } \ ′   /|  / 二Y/  /
                  )ハ|    \:,  / ノ_,ノ(   -、}    /
                     |   /⌒ニ=‐ ⌒Y )ノ(ノ   /
                         \__           |  ) \_/
                          )ー一……ー=ミ _八
                     ノ      /       }
                    /^ ー=ニ       _ノハ
                     八        ̄ ̄ ̄  }
                      .′ }ト   ニ=-------=  '(
                  ;  /    \   ノ   {   ',
                    j/         Y    \_八
                    ;(          \{/        ハ
                     人\_____,,/}\____/ 人
                      ⌒)乂_乂_乂_乂x个x乂_乂_乂(⌒


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258◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:07:37 ID:dbabe98c


①~1917年 ロシア帝国時代…地理学の一分野。※帝国の支配下に置かれた各地の民族把握が目的


                 ____
              ,...::::::_::::::::::::::`:::..、
            ,..:::´ ̄::::,::::::::::`ヽ、:::::::::::::ヽ
           /::::::::,::::/ヽ:::::::、:::::::\::::::::::::',
         /::/:::/:/::/   Ⅵ:: |::{:::::::::\:::::::::
        ,:::,::::/:/-/、   {::{斗ム::::::::|:::|::::::::|、
        |::{::::Ⅳ _{      ヾ \}\:::}:::}::::::::}_ ヽ
        {:∧:::l,ィ雫ミ、    ィ雫ミ, Ⅵ/-、:::, \)   まず、ソ連成立前のロシア帝国時代の話
          从l ゝVソ      V(ソノ /::}'/ ,::::|   〉
          /:::.    '        /:::/_ノ:::: |   {   みなさん世界史で知っての通り、ロシア帝国は西はポーランドから東はサハリンまで支配し
            {:::人    、__,    /:::/::::::::::Ⅵ\_ノ   諸民族の牢獄と揶揄されるぐらい、民族が多いことは知っていると思います。
           |::/ |::::...     イ{::/:::|:::::::::::\ }
           |:{ 「 ̄┼`´╋┼ 从-、:::::::::::::::::∨    ロシア帝国が、これらの民族をうまく支配するために
           ゝ} 乂╋┼╋┼╋┼╋ 、::::::::::::::::.    民族を研究する学問を立ち上げたわけですね。それがロシア最初の民族学です。
         / / \╋┼╋┼╋イ ∧:::::::::::::::}
           Ⅳ    /` ー―― ´ /  ,::::|:::::::::|   >>229のトルキスタン集成もその一つですね
         ,:′   l{={}=     ,     |::::|:::::::::|
          {    /      /    ,:::::|:::::::::|
         |     ,′       /    /::::/::::::::/
        :    〃={}=    ,:      /::::/::::::::/
          {   {l       /    /::イ::::::/


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259◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:15:22 ID:dbabe98c



②ソ連初期~1930年代頃 レニングラード学派 1に加えて調査方法として、フィールドワークと現地言語の習得を説く

※レニングラード学派
ソ連時代初期レニングラード大学(現在のサンクトペテルブルグ大学)に民族学の講座を設置し(後に学科に昇格)
その講座や学科に関わった民族学者グループを指す言葉。
ソ連時代初期の民族学の最大手グループ。


        ___,,,-―--、_
      /::. ::. ,,-――::. ̄ー、
     /::. ::./::. ::. :/::. ::. ::. :、ヽ、
     .|::. :/::. /::.:/::. ::. ::ハ::. ::k ::ハ
     |::. i::. /::. ::. ::. ::,イ:/  ヽ::. :i:: ::|
  r-‐Tミ|::./::. /::. ///    ヽ_|:: ::|
 .く  ┤ミ|::|::./_,,ナーレ′  ,,-'´ !|:λ}
  ヽ /|t、_レ|/‐yテj=ミ    ィ=テyレ′   まあ、そうした民族学がソ連時代になって手法面で変化するのは②の時期です。
.     |:!(t |::.i 《 tしソ    もノノj|
    |::|:ゝ|::..k      ,    |::|    ①の時期では、研究者は自らフィールドワークに行かずもっぱら文献資料に頼っていたのですが
    /λ入|::. :〉、    _    ノ::.:|
   /::|:〉'、ー|:: |Y i´r゙}ュ__,,.ィ'´/::.:/    このレニングラード学派と呼ばれる人たちは、現地語を学び自分で現地に赴いて研究することを重視したんです。
.  /::/i'、 ゙ーV「VUUj ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  /::.i:: k、   / |            .|   それ以外は①と変わる点はあまりありません。
. {: :.|::.|  ̄/. i             |
  ヽ::ri:| r'i.  |           .|
   `t:| / !.   |______rfヽ{ヽ__.」




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260◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:23:13 ID:dbabe98c


③1930~1950年代 社会進化論やマルクス主義の取り入れ。イデオロギーによる規制の強化

※社会進化論
社会は必ず一定の方向で発達していくという思想・理論。
ソ連において採用されたのはモルガンとエンゲリス・マルクスの以下の理論である。
未開→野蛮→文明(モルガン)
未開社会→奴隷制社会→封建制社会→資本主義社会→社会主義社会(エンゲリス・マルクス)


          , ―‐ ------  _____   ――‐ァ
          /..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ     /
.         //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:,   {
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′  ∨
.       /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′  ∨
       ′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
       |.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....   しかし、そうしたレニングラード学派は
       | .:.:/ 抖s.:|     抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:
 .      八.:/ム Vヅ     Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:   社会進化論を無理やり、ソ連当局によって取り入れられることを余儀なくされました。
       /.:.:.:.ハ         / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.
       .′.:.{. /\  r 、   イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:   これによって、民族学は「遅れた民族」「未発達の社会」だけを研究し
.      八.:.:.\{  ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
        >-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨  _.:.:λ   高次の段階へ持っていく準備する学問として位置づけられてしまったんですね
.         /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨
        /i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋
.       /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
.      /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’.  ’,╋ /
     ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’   |. /
     |i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/     |.′
     `¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨


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261◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:27:27 ID:dbabe98c


④1950~(1985)まで イデオロギーの一定の形骸化 西側の人類学・社会学の部分的取り入れ


.              /      . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            ´ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ::`,
           ___,/   ´ . : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: :: :: :: :: ::´,
.         |¨/  . .: :: ::/: : :/:/ / :/ /: : : : : : : : : : : : : : ::´,
.         |/ . .: :: :: ::/__/| :/ / : ′,′:′ : : : : : |: : : : : : :´
        ,′ : : : : : // ` |/ i :/  ′厶:!: .:| : i : |: : : : : :: ::i
          {  : : : : ::/{__,    丶|/  i :/⌒i : :| : i : |: : : : : :: ::|__
         ': : : :: ::仆=卆=ミ      |/  八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
          [\; ; : ,小 r┘ _) `     ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
          [_:_乂|: : | _乂辷ン      竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧  さっきのようなイデオロギーに強い影響を受けたのは1950年代頃まで
          | : :i: :|∧| , , ,         r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::|
          | : :|:i:圦       ′   弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |    つまりスターリンが死ぬ前後になると、一定の自由化が進められ
          | : :|:| : : :..             , , ,  厶イ:{: : 八 :∧i:i: : |
          | : :|:ト、 : ;心、   ‘ ’      勹八{/|: ::/i:i:i:i: : |    「遅れた人々や未発達の社会だけでなく進んだ所も」
          | : :|:|: :\ 「   、__     ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |    「政策的な統治のためではなく、民族のために民族の本質を探る」
    -─┬‐| : 从_:_:_:ソ       / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : |
  /    ^V⌒!__厂]「´       ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : |    など……多少はではありますが、社会進化論は民族学では重要ではなくなりつつあり
. /      :/ ∧_,厂}|        _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |    さらに、研究者の裁量がちょっと増えたのがこの時期ですね
/      :/ ∧__ 厂}ト、__     __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
     .::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く /  __. }: :i:i:i: : |
    .:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./|   `i__/  '::i:i:i: : |
    ::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八   {  火⌒i:i: : |
   _,′‐‐- | 〈  ′○{:{__| |厂__厂__,/^{{\_ __/⌒Y^|:i: |
\__{{  ヘ.,_}┘,′   /¨¨| | .厂 f'⌒  ii⌒Y⌒Y⌒^人|:i: |
  ::ⅱ   ‘, ,:′ ○ / ___,|_|_厂 __}   ∧_人__,    !i |
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒l__ __/⌒Z...ノ⌒Z⌒ヽ  / ∧        ’:i |



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262◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:29:11 ID:dbabe98c


⑤1985~以降 ペレストロイカによる自由化


   .  -‐:::::¨¨`´ ̄¨¨::‐-..、
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:\
//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/  マ.:.`:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:、
:.:./.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:./   マ:.:.:i、:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:./‐-:,∠/:.:/     マ;.l__マ:.:l:.:.:.:.:.:.l
:':.:.:.:.:/:.:./ //`     '´V マ:.l.:.:.:.:.:|:.|
:!:.:.:./:.,ィz≠=t、      ,ィェz、Ⅵ:.:.:.:∧l
.|:.:/:Kく _)圦i|ヘ    ィ_)圦!¨ヾ|:.:.:./ /
:|/:.:∧ ヽ弋ニノ     弋ソ / j:/    言うまでもなく、ゴルバチョフが書記長に就いた後はこうした制限はほとんどなくなりました。
/!.:.:.:.:.        `     イハ
:.:!:.:.:.:.i                 l:.:.:.!    もはや、ソ連の枠組み内において民族研究をする必要がなくなったんですね。
__!:.:.:.:.!、     r'⌒      /!:.:.:l
f 、:.:.:!ノ\     ` ノ    /:.:!:.:.ハ、   そして、独立以降……という話になります
、  ヽ:!ヽ   ‐-   __, イ´ ̄ヽ!ノ:.i.:.
,(   ` `、   /   | 〉;';';i;';';';';ハ:.:l:.:.i
__、     、 ノ     } 〉;、';!;';';'/;'i:.:!:.:l
:/:(      ノ¨ヽ   ノ丶;';';l';';/;';';!/|:.j


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263◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:31:01 ID:dbabe98c


2-2-2 ソビエト民族学の特徴


               ____
             /      \
           / ─    ─ \      なるほど、ソビエト民族学と言っても一口に言っても
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |     前回の話と一緒で、時期によって濃淡が違うんだな
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \     それでこのソビエト民学の歴史的経緯は良いけど…特徴は?


.


264◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:40:28 ID:dbabe98c


特徴
メリット的な側面
1、政府が学術組織が支援してくれる。
2、調べること・項目が最初からリストアップされているため、研究者の腕に関係なく一定の成果が期待できる。
3、社会進化論が影響としてあるので、考古学や歴史学などと連携しやすい ※現象の起源を解明しやすい
4、西側の民族学が事実上未開社会しか研究できなかったのに対して、ソビエト民学はあらゆる社会を対象にできること

デメリット的側面
0、研究の方向性・結果がソ連当局ないし社会主義イデオロギーによって左右されること
1、実証的な論証に使用する資料に恣意的な偏向が存在する
2、文化の現象を探る上で意味論は殆ど考慮されず起源論のみが重視されたこと
3、観察者が何者であっても内部から見た観察をすることができないことである。

               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
         ,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
          /:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
          ,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/  ヽ::、:::::∨::.
     ,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/   }:∧:::::|::|:{
    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「
         /::乂ム:::}       '     ム}     まあ、色々ありますけど…メリット的な面とデメリット的な面があります
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧     デメリットが3節のところでお話しするので、まずはメリットのところから
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |


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265◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:43:38 ID:dbabe98c


1、政府が学術組織が支援してくれる。
2、調べること・項目が最初からリストアップされているため、研究者の腕に関係なく一定の成果が期待できる。


          , ―‐ ------  _____   ――‐ァ
          /..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ     /
.         //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:,   {
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′  ∨
.       /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′  ∨
       ′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
       |.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....    まあ1は、単に政府の言うとおりしたら研究費がもらえるという話です
       | .:.:/ 抖s.:|     抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:
 .      八.:/ム Vヅ     Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:    大事なのは2の話で、ソ連政府は民族学を制限するために、あらかじめ
       /.:.:.:.ハ         / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.    膨大な項目と調査すべきことを定めておいたんですね。
       .′.:.{. /\  r 、   イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.      八.:.:.\{  ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.   でこのリストアップに従って、皆研究しろ…と言ったわけなんです。
        >-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨  _.:.:λ
.         /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨    これによって、どんな研究者でも一定の成果を出せる
        /i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋   そういうマニュアルがあるのが1つメリットと言えるでしょう。
.       /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
.      /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’.  ’,╋ /
     ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’   |. /
     |i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/     |.′
     `¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨



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266◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:49:06 ID:dbabe98c



3、社会進化論が影響としてあるので、考古学や歴史学などと連携しやすい ※現象の起源を解明しやすい

              _ -―………―-
              ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:`:..
        , ―― 7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:...
.       ∧`¨¨¨ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,
         ∧xx..′'..:.. /.:.:/.:.:.:.:.:.:.::.:. ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:′
         ∧x/.:.:.:..:'/./.:.:.:. .:.:.:/.:.:′ |.ハ.:.:.:.:.:.:..l
.       〈xxxj八__/.:.:.:.:.:.:.:.:.:///   リ {.:.:.:.:.:.:.i|
        `¨.′:{ |.:.:.:.{ ィ斧ミ          |.:.:.:.:.:.:j{
         /.:.:.八.|.:.:.:.| Vソ     ィ斧ミi}.:./.:.:/    さっきも言った通り、社会進化主義はこの民族学に多かれ少なかれ
         .:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:,        Vソ |./j..::′   影響を残しています。そのため、歴史系の学問と共同して作業することが多いです。
.        ,.:.:.:.:.:.:.:.:.ム.:. ∧     '      ム.:/: |
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈 \.>  `  ´  イ.:..i|.:.:...    そのため、文献学の方から、民族の研究が進みやすくなりました。
.      /.:.:.:.:.:.:.:.:.,-.{ \ \{   ̄ ̄ ̄   ).:i|.:.:.:.:.
      //.:.:.:.:.:.:. /  ゝ _ー―=ニ≦   _ イ:.八.:..:.:..   それによって、ある現象の歴史的起源を文献から解明しやすいのです。
      .′|.:.:.:. /     、{`ー―――≦.  '  |.:.:.:.:.:..
.        |: /.  '.    |     ⊆ニニ⊇ ' |.:.:.:.:.:.|   当時の西側の人類学は、歴史系の学問と隔絶していて、こういうものには弱かったんですね
      /     '     '.        '.   l.|.:.:./|.:{
     /     /:.'.     ,        '.   リ / 八
    ′.   /.:.:.:.: '.    l     ⊆ニ⊇  i|{
    l    / `¨¨¨¨¨'     |.        |   「` ____
    |   {       '.   }        |   |      7
    |    、.      '.  八         |   |、     〈
   八__ ≧      '..〈.         |   | `¨¨¨¨¨¨
                ∨      ⊆ニ⊇ ,
              /         |   ′
             /.             |.   ∨


.


267◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 12:57:09 ID:dbabe98c


4、西側の民族学が事実上未開社会しか研究できなかったのに対して、ソビエト民学はあらゆる社会を対象にできること

※機能主義
ある事象・諸現象を、それ以外の事象ないしより上位の社会的全体に対して何らかのかたちで貢献するか
否かという視点から捉え、評価し解釈する方法論的アプローチ。
機能主義の考えに立てば、社会は(研究対象となる)1つしか存在しない。


                       ,.   二二二丶、
                        / /           \
                      / /       }     \
                   /ー/          / \       ,
                  /|ー;       / /    )ハ    ′
                ノ(_/|ー!    /⌒メ     '⌒ ,   l|
               {   |;|l /〃テhミ、   ィhミ、}   从
               {\ | {乂| 从t::り      tり 从/
                   \__八\|  \.:.:.:.    , .:.:.:./|ノ     当時の西側の人類学等は機能主義と呼ばれる手法を取っていまして
                    //  八   :.  、_,    ノ |      いわゆる「未開社会」しか研究できなかったんですね
                  //,;     \ }ト   _,,. イl| |
               // ,;     \)八   {ーrヘ丿人      それに比べると、ソビエト民族学は発達した社会も対象に入れていた部分だけ対象が広いと言えるでしょう。
             // .′  /⌒ Yニ\__ノニ人(  :,          ノ)_
               〃  ;   ; ⌒丶 } |(⌒(_艾_) )}( 八      /ノニヽ}
              |l  |  i {    ノ人\_〈八〉/ノ Y ^,     / (r、ヽ}ノ
                  、 |  | :,     { `ー―‐ ´  |  L    ;    /
                  \|  |  ′    ,           ノへ、 } / / ̄
               乂八  } \ ′   /|  / 二Y/  /
                  )ハ|    \:,  / ノ_,ノ(   -、}    /
                     |   /⌒ニ=‐ ⌒Y )ノ(ノ   /
                         \__           |  ) \_/
                          )ー一……ー=ミ _八



.


268◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:02:06 ID:dbabe98c


2-3-4 ソビエト民族学と西側民族学

..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)    ほー当時の欧米の人類学と比べて優れていたところもあったのか
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  ……そういえば、西側とソビエト民族学って仲が悪そうな……
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ





        ___,,,-―--、_
      /::. ::. ,,-――::. ̄ー、
     /::. ::./::. ::. :/::. ::. ::. :、ヽ、
     .|::. :/::. /::.:/::. ::. ::ハ::. ::k ::ハ
     |::. i::. /::. ::. ::. ::,イ:/  ヽ::. :i:: ::|
  r-‐Tミ|::./::. /::. ///    ヽ_|:: ::|
 .く  ┤ミ|::|::./_,,ナーレ′  ,,-'´ !|:λ}
  ヽ /|t、_レ|/‐yテj=ミ    ィ=テyレ′
.     |:!(t |::.i 《 tしソ    もノノj|      そんなことはないです。
    |::|:ゝ|::..k      ,    |::|      ソビエトの学者の方は「ブルジョワ民族学」とか言って全部を批判していたのではなく
    /λ入|::. :〉、    _    ノ::.:|
   /::|:〉'、ー|:: |Y i´r゙}ュ__,,.ィ'´/::.:/      取り入れるべきところもあるとして、ソビエト民族学を上位に立たせつつも
.  /::/i'、 ゙ーV「VUUj ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     研究の紹介を行っています。
  /::.i:: k、   / |            .|
. {: :.|::.|  ̄/. i             |     この研究の紹介に関して参考文献がありますので、その時紹介しましょう
  ヽ::ri:| r'i.  |           .|
   `t:| / !.   |______rfヽ{ヽ__.」



.


269◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:07:34 ID:dbabe98c



                     . . -‐     ‐-  、
                  /             \
.              /   i、            V∧_______
           ,  . : : | \: : : :│: :l      V Vニニ《
            /  . : : : |   \: :│: :|\ :|   V V二》
              : : : :j{ |    \|\j  斗     V V 《
          j{   : : j八j       -‐=¬ j: :| : | {⌒
           j{   : :j¬ー      斗芋ミ j: :j   |h \      一方、西側の学者もソビエト民族学をほめています。
          八   斗芹ミ       V''夕厶イ   |り   \
            \ 从V夕  ,    ””  j{: . j     丶   例えば、前々回「振り子理論」で登場したゲルナーさんですが
            j\{_ ””  ′       j{: . 八
             j   代     r   ア    ノ{: . / ̄ ̄ヽ、     ソビエト民族学に関して、その「研究対象の広さ」
             八  |i ト            V/       \
                \j j{: : {>-  r<   ∠>      ∧   「歴史学や考古学の資料を民族学に使用している事」
                八: : {⌒><><>           ∧
                 / . .\{   ,             }       「民族の起源などを探る上では有用」などと…ソビエト民族学をむしろ
                  /イ. :/    ,            \j       西側の人類学より採用すべきに近い主張までしているんです。
               人/    ′             {
                 {     {            . : :\



.


270◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:08:58 ID:dbabe98c


                --‐‐/' ‐‐-
            ./    ソ--     \
           ∠‐       '''''''''' .、   \
         /              \ 、 ヽ
        /                 ヽ ヽ亅
        /        /1      、    ヽ‐‐ヽ ̄ 7
       /     /  /  、      `、   1. │``
       .|   ../ /!  /   '、 、 卜   ヽ  l ,/〉ヽ
       .|   .j_./_L,/    、 ヽ-┼-  |  │/.∧ ヽ
       |│ .|レ  l/      ヽ|`ヽ! \ .| /」/ .∧ /
       | ヘ │ョョョョョョ、    .ェョョョョョョヘ│/‐!'ヽ/ .∨    まぁ 直接の交流はどうしても、ソ連と言う壁があったので
        ││ .|::::::「゙     .|:::::::|  ソ1/  l  │    難しかったんですけどね
         ヽ|.゙!  ゝ_/       ヽ_./   !/|  ./  │
         │ヽ               !  |イ│゙、 │    だからこそ、並行イスラーム論の提唱者であるベニグセンも
    _..--- 、 1 ヽ           U 丨 ,' | │ ヽ  |    ソ連の文献資料を使うという間接的な繋がりしかないんですね。
   '´    ´゙1ヽ  |\    ヽ/   / │ / \|  ヽ |
          l ∧l/丶 ..,___,.. '´   !/  :''/\    |
    ''-      ヽ‐7 l   ヽ _丿  .___/゙  _.//  へ  |
     ^'''' _,,........'....l,,_ `t   \   /  ___ノ/ / │ 
      ヾ.⊆二二''‐斗゙''1   人´  /  / /   /



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271◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:15:45 ID:dbabe98c


・2-2 ソビエト民族学とイスラーム
2-2-1 ソビエト民族学におけるイスラーム


             ____
           /   ― \
           /   (● )  ヘ\
        |   (⌒   (● ) |     ふーんそんなもんかお
         ヘ     ̄`、__)  |
           ヽ           |     ……ソビエト民族学がどんなものかはなんとなくわかったけど
         , へ、      _/      結局、ソビエト民族学でイスラームってどんな扱いなんだ?
            |          ^ヽ
            |      1   |




   .  -‐:::::¨¨`´ ̄¨¨::‐-..、
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:\
//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/  マ.:.`:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:、
:.:./.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:./   マ:.:.:i、:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:./‐-:,∠/:.:/     マ;.l__マ:.:l:.:.:.:.:.:.l
:':.:.:.:.:/:.:./ //`     '´V マ:.l.:.:.:.:.:|:.|   それは良い質問ですね やる夫さん
:!:.:.:./:.,ィz≠=t、      ,ィェz、Ⅵ:.:.:.:∧l   イスラームはソ連民族学によって、このように捉えられていたんです。
.|:.:/:Kく _)圦i|ヘ    ィ_)圦!¨ヾ|:.:.:./ /
:|/:.:∧ ヽ弋ニノ     弋ソ / j:/     ①(共産主義・社会主義に比較して)遅れた形態の文化
/!.:.:.:.:.        `     イハ
:.:!:.:.:.:.i                 l:.:.:.!      ②しかし、アニミズムやシャーマニズムよりは進んだ形態の文化
__!:.:.:.:.!、     r'⌒      /!:.:.:l
f 、:.:.:!ノ\     ` ノ    /:.:!:.:.ハ、     ③宗教要素としては認められないが、民族文化としてはイスラームの存在を認める
、  ヽ:!ヽ   ‐-   __, イ´ ̄ヽ!ノ:.i.:.
,(   ` `、   /   | 〉;';';i;';';';';ハ:.:l:.:.i    ④イスラームの中にも「正統イスラーム」「イスラーム以前の宗教の名残」の要素がそれぞれ混じっており
__、     、 ノ     } 〉;、';!;';';'/;'i:.:!:.:l    後者は真っ先消えるべき存在。ソビエト民族学の目的の1つはこの後者を見つけ出すこと。
:/:(      ノ¨ヽ   ノ丶;';';l';';/;';';!/|:.j


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272◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:18:42 ID:dbabe98c



       ____
     /_ノ  ヽ、_\
    /( ─)/)(─)\     ①②はさっきから何度も言っている社会進化主義の適用だね
  /::::::⌒///)⌒::::: \    ③もいわゆるマルクス主義的に宗教は認められないからわかるお…
  |   /,.=゙''"/   u.  |
  \. i f ,.r='"-‐'つ   /   しかし、④は一体……?
  / i    _,.-‐'~    \
    i   ,二ニ⊃



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273◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:23:08 ID:dbabe98c


ttps://www.youtube.com/watch?v=W19yIf_O1Us

※ノウルーズ(イラン歴の新年)前の最後の火曜の午後から水曜の未明までに火を越えると、病気をそこに置く。
つまり来年健やかに過ごせるをことを願う儀礼です。
イランの例ですが、アゼルバイジャンなどでも同じようにします


               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
         ,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
          /:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
          ,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/  ヽ::、:::::∨::.
     ,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/   }:∧:::::|::|:{
    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「     やる夫さん 上の動画を見てください
         /::乂ム:::}       '     ム}
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|      どう思いましたか?
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |



         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |    火を越えているようにしか見えないお
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


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275◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:29:47 ID:dbabe98c


          , ―‐ ------  _____   ――‐ァ
          /..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ     /
.         //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:,   {
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′  ∨
.       /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′  ∨
       ′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
       |.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....     やる夫さん、これはノウルーズ前に行う、「チャハールシャンベ・スーリー」というもので
       | .:.:/ 抖s.:|     抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:
 .      八.:/ム Vヅ     Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:    元々は古代のイランのゾロアスター教の儀礼に由来するものです。
       /.:.:.:.ハ         / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.
       .′.:.{. /\  r 、   イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:   にも関わらず、アゼルバイジャンや中央アジアではこれをイスラームの儀礼だと信じています。
.      八.:.:.\{  ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
        >-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨  _.:.:λ
.         /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨
        /i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋
.       /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
.      /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’.  ’,╋ /
     ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’   |. /
     |i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/     |.′
     `¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨





                |ヽ/|_
                .\   /
       ___       |__>
     /ヽ、 _ノ\
    / (○) (○)\
  /   (___人__)  ..\     あっ!つまり!「イスラーム以前の宗教の名残」ってことかお!?
  |  u  ノ   ヽ,   |
  .\   (/⌒ノ´フ   ./
   . .>   . ̄ ̄´  <.



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276◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:34:39 ID:dbabe98c



                       ,.   二二二丶、
                        / /           \
                      / /       }     \
                   /ー/          / \       ,
                  /|ー;       / /    )ハ    ′
                ノ(_/|ー!    /⌒メ     '⌒ ,   l|
               {   |;|l /〃テhミ、   ィhミ、}   从
               {\ | {乂| 从t::り      tり 从/
                   \__八\|  \.:.:.:.    , .:.:.:./|ノ  はい、そういうことです。
                    //  八   :.  、_,    ノ |
                  //,;     \ }ト   _,,. イl| |   結局のところ、ソビエト民族学はイスラームの存在自体は認めつつも
               // ,;     \)八   {ーrヘ丿人  本来的にイスラームではないとされているもの…それを削ぎ落していく作業だったんです。
             // .′  /⌒ Yニ\__ノニ人(  :,          ノ)_
               〃  ;   ; ⌒丶 } |(⌒(_艾_) )}( 八      /ノニヽ}
              |l  |  i {    ノ人\_〈八〉/ノ Y ^,     / (r、ヽ}ノ
                  、 |  | :,     { `ー―‐ ´  |  L    ;    /
                  \|  |  ′    ,           ノへ、 } / / ̄
               乂八  } \ ′   /|  / 二Y/  /
                  )ハ|    \:,  / ノ_,ノ(   -、}    /
                     |   /⌒ニ=‐ ⌒Y )ノ(ノ   /
                         \__           |  ) \_/
                          )ー一……ー=ミ _八




               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
         ,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
          /:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
          ,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/  ヽ::、:::::∨::.
     ,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/   }:∧:::::|::|:{
    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「    しかし、これは後で詳しく述べますが
         /::乂ム:::}u.      '     ム}
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|    起源の解明はとてもよくできているのですが
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ  現地においてのこの祭りがどういう意味を持つのかと言うことは、ほとんど興味はなく
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}  調べられてきていません。これは民族学として明らかに手落ちだと思います。
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |



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277◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:40:38 ID:dbabe98c


・2-3 ソ連民族学の有用性と限界
2-3-1 ソビエト民族学の有用性


        。z≦=x==s _
      /:::::::::/::::::\::::::`ヽ
     //:::::/{:::|:::::::i::::::::::::::::::::ヤ¨ヽ
      1:::/ vⅵ::::::|:::::::l|::::::::::::ヤ ̄`ヽ
      从}ィ旡㍉::::',::::::リ::::::::>{<ヽ /
        ノ ソ  ゞ込_ノ::::::父彡ミ、_j      さて、それではソビエト民族学に話を戻しましょう
      〈    '''' }:::リλ弋::::::::::.ヘ__〉
       Y⌒ヽ ,/::/ イ:::::丶::::::::::.       有用性はさっきもメリットで述べましたが、
          `ー /::/   ヤ:::::::::ヽ:::::::.
          i::/ > 彡⌒ヽ;::::::\ヘ      「どんな研究者でも一定の成果」「歴史系学問との連携」「対象社会の広さ」
          |' 1} /i:i:i:i:i:i:i:\:::::::\、    さらに……「現象の起源を把握しやすいんですね」
           j l^Y:i:i:i:i:\i:i}ヽ::\:\
             |。|:i:|:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i∨:::ヽ、\
             |。|:i:Ⅵ:i:i:i:i:i:i:iⅵi:i∨:| トリ
       ___   ヾ',i:i:Ⅵ:i:i:i:i:i:i:iⅵ:i:i∨
      r ´f ̄゛t‐- ヘi:iⅥ:i:i:i:i:i:i:iⅵ:i:iゝ


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278◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:44:32 ID:dbabe98c


※ソビエト民族学の研究の仕方

1、研究対象・社会を決める
2、ロシア帝国時代以来蓄積された歴史学・考古学の資料を使って、下調べ。
3、現地に行って、フィールドワークをする。このときはすでに用意された調査項目に従って調査する。
4、2・3で得た結果を突き合わせて、現象の本質や起源を探る。
5、4の結果をソ連当局の枠組みの制限を受けて、発表する。


.              /      . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            ´ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ::`,
           ___,/   ´ . : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: :: :: :: :: ::´,
.         |¨/  . .: :: ::/: : :/:/ / :/ /: : : : : : : : : : : : : : ::´,
.         |/ . .: :: :: ::/__/| :/ / : ′,′:′ : : : : : |: : : : : : :´
        ,′ : : : : : // ` |/ i :/  ′厶:!: .:| : i : |: : : : : :: ::i
          {  : : : : ::/{__,    丶|/  i :/⌒i : :| : i : |: : : : : :: ::|__
         ': : : :: ::仆=卆=ミ      |/  八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
          [\; ; : ,小 r┘ _) `     ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
          [_:_乂|: : | _乂辷ン      竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧
          | : :i: :|∧| , , ,         r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::|     研究の仕方としてこんな感じです。
          | : :|:i:圦       ′   弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |
          | : :|:| : : :..             , , ,  厶イ:{: : 八 :∧i:i: : |     研究者の自由はやや制限されているように感じますが
          | : :|:ト、 : ;心、   ‘ ’      勹八{/|: ::/i:i:i:i: : |
          | : :|:|: :\ 「   、__     ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |     一定の水準を求めるという上では有用かと思います。
    -─┬‐| : 从_:_:_:ソ       / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : |
  /    ^V⌒!__厂]「´       ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : |
. /      :/ ∧_,厂}|        _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |
/      :/ ∧__ 厂}ト、__     __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
     .::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く /  __. }: :i:i:i: : |
    .:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./|   `i__/  '::i:i:i: : |
    ::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八   {  火⌒i:i: : |
   _,′‐‐- | 〈  ′○{:{__| |厂__厂__,/^{{\_ __/⌒Y^|:i: |
\__{{  ヘ.,_}┘,′   /¨¨| | .厂 f'⌒  ii⌒Y⌒Y⌒^人|:i: |
  ::ⅱ   ‘, ,:′ ○ / ___,|_|_厂 __}   ∧_人__,    !i |
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒l__ __/⌒Z...ノ⌒Z⌒ヽ  / ∧        ’:i |


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279◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:45:56 ID:dbabe98c


2-3-2 ソビエト民族学の限界



               /:::::::::::::/i::::::::::::::::::ヽ          _
               /::/::::::::::/ .|:::;:::::::::::::::::::ヽ         !!!!!
                  /:/::::─--/  !::|ヽ--─:i::::::::!、    i.i.i.i.i
             |::|::::::::::/|/   ヽ! ヽ:::::::::|:::::::::|    | | | | |
             |:ヽ::::::/=二_   _二=ェ_::|::::::::!      !.!.!.!.!   しかし、そうはいってもデメリットはこの民族学にはあります。
             |::::ヽ|!´「  .!    .!  / i:|::::::イ     iiiiii
             `i(.`i:ヽ."-'  _  "-' ∥´)::|     (⌒ヽ   先ほど言った4つの点がそれにあたります。
             /::ヽ|::::i           /::|_ノ::::\   /つ )
              /::::::::|::::|ヽ、__ ⌒ __ /:::|:::::::::::::::::\ ./ |(__ノ
         >彡:::::::::::::|::::|;;;;;;;;;!  ̄ .!::::::::::|:::::::::::::::::::::::> | |
          ///:::::::::::::i´|::::|><   ><{`‐、::::::::::::/  !-!
         ∥´./:::::::::::::::/ .ヽ:|><><><{   i::::/メ、 /_
        ||  |::::::::::::/  _||.--─  ̄ ─-- _.  ∨  ヽ-‐7
       `  !、:::::::/  (            ) /     /
          \/    `ヾ ─-- __ --─ フ /     /
              |      ヽ        ノ /     /



デメリット的側面
1、研究の方向性・結果がソ連当局ないし社会主義イデオロギーによって左右されること
2、実証的な論証に使用する資料に恣意的な偏向が存在する
3、文化の現象を探る上で意味論は殆ど考慮されず起源論のみが重視されたこと
4、観察者が何者であっても内部から見た観察をすることができないことである。


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280◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:48:14 ID:dbabe98c


1、研究の方向性・結果がソ連当局ないし社会主義イデオロギーによって左右されること


                   __
               ....::::/::::::::::::::::::::::::::::::...
           _/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ィ(ニニ/:::::::/::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::.
       ;〈ニニニ7―:::::::::::::::::::::: |:::::/ ∨:::::::::::::::::::::.‘,
         )ニニ7:\::|::::::::::|:::: /:|: /   ∨: |::::::::::::::::.
         {ニニΛ::::::::|::::::::::|:::/ |/ ノ   ::、|\ :::::::: |
        ` 7::: \:::|::::::::::| ―匕    ∨`ー :::::: |
          /:::::::::Y八:::::::::| ≦三  .....  三≧ |::Λ|  まず、1の点ですが
.        /::::::::::::|   \:::{ ι  .::::::::::::   υj/::|
        ;/::::::::::::: \ |::::::|                 |::::|   ソ連を批判する、あるいはソ連が否定しているものを肯定することはできなかったり
       /::::::::::::::::::::::::|::::::|_    r   ¬     ノ::::|   場合によっては研究が出来ないことがあります。
        / ::::::::::::::: /^|::::::|ニト  乂   ノ__、<|:::::;′
.      /:::::::::::::::/-ニ乂: |ニ', \/ニ厂ニニニV/    例えば、ソ連にスーフィズムは生きていると堂々と言えば、KGBが来てお縄になります。
..    /::::::::::::::/ニニニニΛニ', ./Ξ/ニニニニ ;   そういう制限が掛かっていることはかなりのマイナス点です。
     /::::::::::::::/ニニ∨ニニΛニ∨Ξ/ニニニニニ ‘
    .::::::::::::::: |ニニニ∨ニニΛ /Ξ/ニ=|ニニニニ
    |::|:::::::::::::|ニニニニ\二二/Ξ/二二|ニニニニ
    |::|:::::::::::::|二二二二ニ\ /Ξ/ニニニ|ニニニΛ
   八::::::::::::/,ニニ\ニニニ\ /二ニニ|ニニ/ニΛ;       /|
    ; ∨::::::-/,ニニニ>- _ ニ\二二ニ|ニ/ニニΛ      / ノ
       ∨/ニ/,ニニニニニニ-- L二二レニニニニΛ   / /
      /ニニ/,ニニニニニニニニ',二|二二二二ニニ/ /;’
     〈ニニニニ/,ニニニニニニニニ,ノ ニニニニニ/ /
     /\ニニニ/,ニニニニニ>  ̄くニニニニニ/ /
     \ニニニニ/,ニニニ//\   Υ⌒\/ /;


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281◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:54:19 ID:dbabe98c


2、実証的な論証に使用する資料に恣意的な偏向が存在する


            ____
            ´: : : : : : : : : `
       / : : : : : :, : : : : : : : : :\
     / : : : : _ィ: / ヽ:_:_ヘ : : : : : :. ___
     .: : : : :/⌒/    V `Ⅵ |:i:_:_}ニ{
    i: : : : /          Ⅶ|:|: : |ニ〈   2点目は政治的事情あるいは、文献資料が歴史学者や東洋学者のみが使うことによって
    |: : : :}..三三    三三' |: |:|/|⌒
    Ⅳⅳ '' '       '' |_乂: :′   ロシア語+諸ヨーロッパ言語以外の言語(例えば、日本語・漢語・モンゴル語・アラビア語・ペルシャ語など)
       圦     3   u. |: {丿{
        |: i≧s。  __  ィ|:|ニ|: |    を民族学者が直接使用できなかったことです。
        |: |ニニニィ´|/ 〉、ニ|:|ニ|: |
        |: |ニニ/  V\/  Ⅶ!ニ|: |
.      ⅣニV / 「\  | iニ|: |
        |ニニ{ /   |   ヽ. |ニニ!: !




        。z≦=x==s _
      /:::::::::/::::::\::::::`ヽ
     //:::::/{:::|:::::::i::::::::::::::::::::ヤ¨ヽ
      1:::/ vⅵ::::::|:::::::l|::::::::::::ヤ ̄`ヽ
      从}ィ旡㍉::::',::::::リ::::::::>{<ヽ /
        ノ ソ  ゞ込_ノ::::::父彡ミ、_j    政治的事情はともかく、文献資料の問題は確かに使えるだけ良いんですが
      〈    '''' }:::リλ弋::::::::::.ヘ__〉
       Y⌒ヽ ,/::/ イ:::::丶::::::::::.     どうしても連携していても、別の学者の解釈に依存しなければならない。
          `ー /::/   ヤ:::::::::ヽ:::::::.
          i::/ > 彡⌒ヽ;::::::\ヘ    自分の解釈で文献を読み解くのが困難……それによって民族研究にも支障が出る。
          |' 1} /i:i:i:i:i:i:i:\:::::::\、  それどころか歴史的事実さえ捻じ曲げかねないのがこの問題なのです。
           j l^Y:i:i:i:i:\i:i}ヽ::\:\
             |。|:i:|:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i∨:::ヽ、\
             |。|:i:Ⅵ:i:i:i:i:i:i:iⅵi:i∨:| トリ
       ___   ヾ',i:i:Ⅵ:i:i:i:i:i:i:iⅵ:i:i∨
      r ´f ̄゛t‐- ヘi:iⅥ:i:i:i:i:i:i:iⅵ:i:iゝ


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282◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 13:56:50 ID:dbabe98c

3、文化の現象を探る上で意味論は殆ど考慮されず起源論のみが重視されたこと


                --‐‐/' ‐‐-
            ./    ソ--     \
           ∠‐       '''''''''' .、   \
         /              \ 、 ヽ
        /                 ヽ ヽ亅
        /        /1      、    ヽ‐‐ヽ ̄ 7
       /     /  /  、      `、   1. │``
       .|   ../ /!  /   '、 、 卜   ヽ  l ,/〉ヽ
       .|   .j_./_L,/    、 ヽ-┼-  |  │/.∧ ヽ
       |│ .|レ  l/      ヽ|`ヽ! \ .| /」/ .∧ /   これはですね、さきほどちょっと触れたんですが
       | ヘ │ョョョョョョ、    .ェョョョョョョヘ│/‐!'ヽ/ .∨
        ││ .|::::::「゙     .|:::::::|  ソ1/  l  │    ソビエト民族学は極めて現象の起源や本質には目ざといんですが
         ヽ|.゙!  ゝ_/       ヽ_./   !/|  ./  │
         │ヽ               !  |イ│゙、 │    現象の意味というのを探ってきませんでした。
    _..--- 、 1 ヽ           U 丨 ,' | │ ヽ  |
   '´    ´゙1ヽ  |\    ヽ/   / │ / \|  ヽ |    これは単に興味がないということもありますし、それに……
          l ∧l/丶 ..,___,.. '´   !/  :''/\    |    現象を解明することはソ連当局が怒らせる可能性を含んでいるので
    ''-      ヽ‐7 l   ヽ _丿  .___/゙  _.//  へ  |    大胆にできるものではなかったんですね
     ^'''' _,,........'....l,,_ `t   \   /  ___ノ/ / │ 
      ヾ.⊆二二''‐斗゙''1   人´  /  / /   /



.



283◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:00:30 ID:dbabe98c


4、観察者が何者であっても内部から見た観察をすることができないこと。


                     -‐━‐-
               . : : : : : : : : : : : : :\
                /: : : : : : : : : : : : : : : : :.
             / : : / : : : : : : : : i}: : : : : : v=ミ
              {:. : :.{^{:jI斗:. : :. :.l}ー===彡}ニニヽ
                八 : : { 乂从 : : : : l}: : : : : /{ニニニ/   最後の、このデメリットは調査項目などがリストアップされていることが要因になります。
              丶N  下::「ー=ミl}ハ厶イ:人--/
              ノ:|   Lノ  /: リ'ノ:l: :ノ: : :.⌒ヽ   というのも、現地出身の人がその現地を研究するのと、まったくの他人が研究するのと
                 (:r宀冖冖冖劜 : : ノ、: : : : : })ノ   そして、あくまで外部の人間としてか、それとも現地の人間と化して調査するかによって
              }┼╋┼╋厶rヘ(╋ー==ミ:}
                 廴╋┼╋┼|   l:.\┼╋ \   文化をどう描くかというのは大きく変わってきます。
                  [「'| ̄ ̄ ̄[「'  |ハ从(⌒}/⌒   どの視点も民族学においては大事ですが……
                  └|┬┬―└―┘〔^⌒
               「 ̄ ̄ 乂__,ノ   〕
                    〔丕丕丕丕丕厶 イ
                   }__/          ┘




                ...:::::::: ̄ ̄ ̄ ̄:::::...
             /:/:::::::::::::::::|:::::::::::::|\:::\
         r― /ー/:::::/::⌒::::::ノ \:::⌒ ∨::::
         {ニニ|ー/:::::/ }ノ }/   ∨__  И::::j
.        )ニ|ー!:::ィV/(  )メ  〃( ノミメ |/
         {ニニ|::::|::{  {/////}   l////}   |::|
         ( |::{  乂 ⌒ソ   乂⌒ン   |::|   ソビエト民族学だと、外部で観察することしかできなくなります。
         |ヽ|::::ヽ      (__,、__,      L|
         |:::八::::}                ノ|   内部から見た文化の現象というの把握するのが不可能になっちゃうんですね。
         |:: / ∨ >‐-   _ --‐< |:ノ
         |:/ /⌒\  ______    |:|   これが最後の限界点ですね。
         |′しuu-‐  ̄    _ノ--、|:|
         | {         /     ノ::::|


.



284◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:05:27 ID:dbabe98c


2-3-3 ソビエト民族学の現在

               -―─- 、
           /         \
         ′  ⌒    ⌒   ,
          i  ( ―)  (― )  i
          |     (__人__)    |     ふーん、それだけ駄目な点があるなら、もうこの民族学は使われてなさそうだおね
          、           ノ
      ⊂⌒ヽ  >       <_/⌒つ
       \ 丶′             7
        \ ノ           ト、_/
.            ′           |
.          i           |
         乂         イ
            | /ー―一 、 |
           し′     、_j



               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
         ,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
          /:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
          ,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/  ヽ::、:::::∨::.
     ,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/   }:∧:::::|::|:{
    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「
         /::乂ム:::}       '     ム}     いや普通に使われていますが?
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |




     ____
   /      \
  / ヽ、   _ノ \
/   (●)  (●)   \       使われているのか……(困惑)
|  U   (__人__)     .|
\    |i||||||i|     /
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285◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:08:30 ID:dbabe98c


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         ': : : :: ::仆=卆=ミ      |/  八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
          [\; ; : ,小 r┘ _) `     ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
          [_:_乂|: : | _乂辷ン      竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧  まあ、さすがに社会主義のイデオロギーとは捨てられていますけどね
          | : :i: :|∧| , , ,         r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::|
          | : :|:i:圦       ′   弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |    独立以降の旧ソ連地域は、権威主義体制の国が多いんですが
          | : :|:| : : :..             , , ,  厶イ:{: : 八 :∧i:i: : |
          | : :|:ト、 : ;心、   ‘ ’      勹八{/|: ::/i:i:i:i: : |    それらの国では民族文化を国家的に盛り上げ、自分の権力維持をするんですが……
          | : :|:|: :\ 「   、__     ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |
    -─┬‐| : 从_:_:_:ソ       / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : |    そのためにもまだ、こうした研究手法は必要だと思われているんです。
  /    ^V⌒!__厂]「´       ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : |
. /      :/ ∧_,厂}|        _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |
/      :/ ∧__ 厂}ト、__     __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
     .::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く /  __. }: :i:i:i: : |
    .:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./|   `i__/  '::i:i:i: : |
    ::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八   {  火⌒i:i: : |
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286◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:10:55 ID:dbabe98c



               /:::::::::::::/i::::::::::::::::::ヽ        .□■□
               /::/::::::::::/ .|:::;:::::::::::::::::::ヽ       .■□■
                  /:/::::─--/  !::|ヽ--─:i::::::::!、    i.i■□
             |::|::::::::::/|/   ヽ! ヽ:::::::::|:::::::::|    .| | | ■
             |:ヽ::::::/=二_   _二=ェ_::|::::::::!      !.!.!.!.!   それに起源や本質を探るには、今の欧米人類学よりも優秀だと
             |::::ヽ|!´「  .!    .!  / i:|::::::イ     iiiiii    考えている人も多いです。
             `i(.`i:ヽ."-'  _  "-' ∥´)::|     (⌒ヽ
             /::ヽ|::::i           /::|_ノ::::\   /つ )    そもそも、今の教授とかはソ連時代に教育を受けた世代が多いです。
              /::::::::|::::|ヽ、__ ⌒ __ /:::|:::::::::::::::::\ ./ |(__ノ    欧米の人類学よりもソビエト民族学の方がなじみがあるのは当然と言えば当然です
         >彡:::::::::::::|::::|;;;;;;;;;!  ̄ .!::::::::::|:::::::::::::::::::::::> | |
          ///:::::::::::::i´|::::|><   ><{`‐、::::::::::::/  !-!
         ∥´./:::::::::::::::/ .ヽ:|><><><{   i::::/メ、 /_
        ||  |::::::::::::/  _||.--─  ̄ ─-- _.  ∨  ヽ-‐7
       `  !、:::::::/  (  □■□■□■ ) /     /
          \/    `ヾ■□■□■□フ /     /
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           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \      なるほど……ある意味保守的なんだね
            |      (__人__)   u. |
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \



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287◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:20:47 ID:dbabe98c


今日のまとめ ソビエト民族学について

①ソビエト民族学とは、ソ連における諸民族の文化や社会を研究する学問
特に民族や社会の本質・起源をメインとする。

②歴史的にはロシア帝国時代・ソ連初期のレニングラード学派の手法の影響を受けて
社会進化主義の影響を持たせて、さらに西側の人類学の影響も受けて成立した。

③ソビエト民族学は社会主義イデオロギーの影響を受けつつ、一定の項目に従って調査を行う。
その際に歴史学等と連携をして、かつあらゆる社会の現象の起源や本質を研究する。

④ソビエト民族学と西側民族学との間に直接の交流は少なかったが、互いに評価していた。

⑤ソビエト民族学においてはイスラームは、中間的な位置づけがなされ、民族文化として温存された。
その上で、本来的にイスラームではない要素を取り外そうとされてきた。

⑥ソビエト民族学は一定の成果を出しやすく、様々な社会に適用でき、文化現象の本質や起源を探りやすい。

⑦しかし、文献の制限・起源や本質重視・内部からの観察は不可・社会主義による制限は
ソビエト民族学に暗い影を落としている。

⑧現代でも形を変えて、ソビエト民族学は残っている。
ただし、欧米の人類学は若手中心に広まっている。



                 ____
              ,...::::::_::::::::::::::`:::..、
            ,..:::´ ̄::::,::::::::::`ヽ、:::::::::::::ヽ
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         /::/:::/:/::/   Ⅵ:: |::{:::::::::\:::::::::
        ,:::,::::/:/-/、   {::{斗ム::::::::|:::|::::::::|、
        |::{::::Ⅳ _{      ヾ \}\:::}:::}::::::::}_ ヽ
        {:∧:::l,ィ雫ミ、    ィ雫ミ, Ⅵ/-、:::, \)     ということで、今日の内容を纏めるとこんな感じです。
          从l ゝVソ      V(ソノ /::}'/ ,::::|   〉
          /:::.    '        /:::/_ノ:::: |   {     割と抽象的な言い回しが多く、わかりにくいと思います。
            {:::人    、__,    /:::/::::::::::Ⅵ\_ノ     あと>>1の未熟さゆえに、視にくいかとも思います。
           |::/ |::::...     イ{::/:::|:::::::::::\ }
           |:{ 「 ̄┼`´╋┼ 从-、:::::::::::::::::∨
           ゝ} 乂╋┼╋┼╋┼╋ 、::::::::::::::::.
         / / \╋┼╋┼╋イ ∧:::::::::::::::}
           Ⅳ    /` ー―― ´ /  ,::::|:::::::::|
         ,:′   l{={}=     ,     |::::|:::::::::|
          {    /      /    ,:::::|:::::::::|
         |     ,′       /    /::::/::::::::/
        :    〃={}=    ,:      /::::/::::::::/
          {   {l       /    /::イ::::::/
          ∧   ||     /    /´/::イ
       ,   \ l{     /    /  ̄´
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     /     ∧  /    /  \


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288◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 14:24:00 ID:dbabe98c


        ___,,,-―--、_
      /::. ::. ,,-――::. ̄ー、
     /::. ::./::. ::. :/::. ::. ::. :、ヽ、
     .|::. :/::. /::.:/::. ::. ::ハ::. ::k ::ハ
     |::. i::. /::. ::. ::. ::,イ:/  ヽ::. :i:: ::|
  r-‐Tミ|::./::. /::. ///    ヽ_|:: ::|
 .く  ┤ミ|::|::./_,,ナーレ′  ,,-'´ !|:λ}
  ヽ /|t、_レ|/‐yテj=ミ    ィ=テyレ′
.     |:!(t |::.i 《 tしソ    もノノj|    今回も紹介する文献はたくさんありますが、いったん休ませていただきます。
    |::|:ゝ|::..k      ,    |::|
    /λ入|::. :〉、    _    ノ::.:|    また数時間後に、日本語・英語の以外の文献も今回は紹介していくので
   /::|:〉'、ー|:: |Y i´r゙}ュ__,,.ィ'´/::.:/
.  /::/i'、 ゙ーV「VUUj ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   よろしくお願いします。
  /::.i:: k、   / |            .|
. {: :.|::.|  ̄/. i             |
  ヽ::ri:| r'i.  |           .|
   `t:| / !.   |______rfヽ{ヽ__.」





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             |  (●)  (●)    |
            \  (__人__)    /
              /   `⌒ ´   イ`ヽ、
         , '     ` ̄          \



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290普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 14:53:48 ID:34d3f12a
現地の言葉読めるのは研究やるなら重要っていうか必須だしね
趣味なら日本語の概説書とかで十分だろうけど


291普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 15:02:02 ID:42744962
西の方の学問が一方的に優れてたように思い込んでたがそうでもないんだな


294普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 16:24:27 ID:a87fce6c

いわゆるパラダイムが違うって感じだな
手法云々より大本の思想が違う
この場合どっちが優越であるとか無い


295普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 16:35:03 ID:bbdf0a67

(難しいけどわかりにくくは)ないです


296普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 19:33:00 ID:0deb8b3b
中国の民族学もこんな風にイデオロギーの影響受けてそう


297普通のやる夫さん2017/01/28(Sat) 19:39:13 ID:dd5d7c84
満州人や東側の内蒙古の人が「東北人」というのを聞くと、リベラル派の言う文化を禁止して失わせる
というのはこういうことなのかと納得する。


298◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:08:00 ID:dbabe98c


香山陽坪.1952.「最近のソ連民族誌学」『民族學研究』16(3/4):321-329。
西村朝日太郎.1950 .「ソビエト人類学の近況」『民族學研究』14(4):327-331。
佐々木史郎.2008.「ソビエト民族学の理論と西側人類学との対話」高倉浩樹・佐々木史郎編『ポスト社会主義人類学の射程』国立民族学博物館調査報告 31-64.

加藤九祚.1966.「ソ連邦におけるシベリアの民族学的研究の現状」『民族學研究』31(3):239-241


               _ _
           ,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
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    {   ,.|:::{':::/::::/⌒/'    ⌒∨:}::|リ
    \,  |::r∨:::イィ斧ミ、   ィ斧ヽ}:,::/'
      乂 _;::{ Ⅵ:| Vり      Vリ 'イ|「    文献紹介タイムです。まずはソビエト民族学の概要についてですが
         /::乂ム:::}       '     ム}
         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|     日本語でもいくつかあります。
      /::/:::/:::::j:/::::|>    イ::::l::∧
       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ   この中でオススメなのは佐々木です。目の前でググればPDFが手に入りますよ!
     /' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::}
      { {::::/∧  ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ  Ⅵ
      | |:::{/  \  ` ー r----- ´   }'
      { |::::|    ヽ     |      ∨ |
      Ⅵ      l     |={_}=    }  |
       |     ,     |       ,:  |
       |      {     |        {
       |      |     |={_}=     }  |


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299◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:10:16 ID:dbabe98c


トーカレフ, エス・ア編.1970.『ソビエト民族学入門』 大木伸一訳, 弘文堂.


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        /ニニ/{ :::: \:|:::::::::/:::::::::::// }/      ノ/⌒:::::: ハ|
      /(ニニ彡ニ八::\:::::|::::::::|-―/ ー- 、     /x==、::::::/ ノ
       ∨ニニニ/::::\::\:::::::::|:::>セテミx、      ら(_ ノ八/     ソ連の人が書いた翻訳本としてはこちら。入門向きです。
.         \ニニ/ ::::::::: \从:::::|く( ノん(_ ヽ    ヒ少 ら:{
.         \/:::::::::::::::::{  \|:.  乂),ン          !::::::.     かなりの程度にソビエト民族学についてちゃんと書かれています。
         /:::::::::::::::::::::::\ |::八          丶    从:::::\
.         /::::::::::::::::::::::/:::: 入::::::\         ,    //{:::\:::::\ __/ノ  この本を読んで先ほどの佐々木論文を読むと、理解が深まります。
      /:::::::::::::::::::::::::/::::::/::::::\:::::::`:::.....,_    ′/:::Λ{ \::\::::.// /⌒¨つ     _
      /::::::::::::::::::::::::::::/:::::/二二ニ=-::_::::::::::\ーイ::::: /     \ ∨ / 厂r┘-ニニニニ|
.   /:::::::::::::::: :::::::::::: /::/ニニ>''" ̄二ニ-_::::::\ノ :/   / ̄ Ⅵ     {ニニニニニソ
  ..::::::::::::::::::::::/::::::::::::/ /ニニ//二二二二ニニ_::::::::\ ^'ー‐/ r=ニニ{    |ニ-  ̄
. /:::::::::::::::::::::/::::::::::::/::/ニニ/二二二二二二二寸::::::::::ハニΞ|  LΞ=‐ }
/:::::::::::::::::::::/::::::::::::/:∥ニ/ 二二二二二二二二 \:::{Ξrへ\_____/厶_  ノ
:::::::::::::::::::::/::::::::::::/:l∥二二二二二二二二=- _ \\\_こノ _、イ二二`く
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:::::::::::::: / l:::::::::::::::::::|:マ二二ニ-_ 二二二二二二二二二二二二二\二二二二ニ`、
:::::::::::::/ l::::::::::::::::::::|:i:iマ二二二=- _ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二
::::::::::::{  l:::::::::::::::::::::|:i:i:i:寸二二二二=- __ 二二二二二二二二二二}ニニニニニニ}



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300◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:15:19 ID:dbabe98c


渡邊日日.1999.「ソヴィエト民族文化の形成とその効果 :『民族』学的知識から知識の人類学へ」望月哲男・宇山智彦編
『旧ソ連・東欧諸国の20世紀文化を考える』北海道大学スラブ研究センター, 1-31.


                       ,.   二二二丶、
                        / /           \
                      / /       }     \
                   /ー/          / \       ,
                  /|ー;       / /    )ハ    ′
                ノ(_/|ー!    /⌒メ     '⌒ ,   l|
               {   |;|l /〃テhミ、   ィhミ、}   从
               {\ | {乂| 从t::り      tり 从/
                   \__八\|  \.:.:.:.    , .:.:.:./|ノ    日本語でソビエト民族学の具体例について、知りたいときはこちらをどうぞ
                    //  八   :.  、_,    ノ |
                  //,;     \ }ト   _,,. イl| |     渡邊論文は、ブリヤートと呼ばれる民族を題材に、ソビエト民族学について論じています。
               // ,;     \)八   {ーrヘ丿人
             // .′  /⌒ Yニ\__ノニ人(  :,          ノ)_
               〃  ;   ; ⌒丶 } |(⌒(_艾_) )}( 八      /ノニヽ}
              |l  |  i {    ノ人\_〈八〉/ノ Y ^,     / (r、ヽ}ノ
                  、 |  | :,     { `ー―‐ ´  |  L    ;    /
                  \|  |  ′    ,           ノへ、 } / / ̄
               乂八  } \ ′   /|  / 二Y/  /
                  )ハ|    \:,  / ノ_,ノ(   -、}    /
                     |   /⌒ニ=‐ ⌒Y )ノ(ノ   /
                         \__           |  ) \_/
                          )ー一……ー=ミ _八
                     ノ      /       }
                    /^ ー=ニ       _ノハ



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302◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:23:56 ID:dbabe98c


レーヴィン,M. G.1960.「北シベリアおよび極東におけるソヴェートの民族誌研究」『民族學研究』24(1/2):1-14
トルストフ,S. P.1959.「ソ同盟における民族誌学の成果と展望」『民族學研究』23(1/2):134-142。
オクラードニコフ,A. P.1960.「最近の研究による沿海州の古文化」『民族學研究』24(1/2):15-32。


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             |::::ヽ|!´「  .!    .!  / i:|::::::イ     iiiiii    ソ連人の研究を見たいという時はこのようなものをどうぞ
             `i(.`i:ヽ."-'  _  "-' ∥´)::|     (⌒ヽ
             /::ヽ|::::i           /::|_ノ::::\   /つ )   シベリア・極東地域の例ですが……
              /::::::::|::::|ヽ、__ ⌒ __ /:::|:::::::::::::::::\ ./ |(__ノ
         >彡:::::::::::::|::::|;;;;;;;;;!  ̄ .!::::::::::|:::::::::::::::::::::::> | |
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303◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:28:18 ID:dbabe98c



小野澤正喜.1984.「マルクス主義と人類学」綾部恒雄編『文化人類学15の理論』pp. 133-161,中央公論社.
―――.2006 .「マルクス主義と文化人類学」綾部恒雄編『文化人類学20の理論』pp. 90-107, 弘文堂.
ブロムレイ,Yu. V. 他編.1974.『マルクス主義と人類社会の起源』中島寿雄訳,大月書店.


                     . . -‐     ‐-  、
                  /             \
.              /   i、            V∧_______
           ,  . : : | \: : : :│: :l      V Vニニ《
            /  . : : : |   \: :│: :|\ :|   V V二》
              : : : :j{ |    \|\j  斗     V V 《
          j{   : : j八j       -‐=¬ j: :| : | {⌒
           j{   : :j¬ー      斗芋ミ j: :j   |h \     マルクス主義と民族学の関係については以上の物が良いですね
          八   斗芹ミ       V''夕厶イ   |り   \
            \ 从V夕  ,    ””  j{: . j     丶  特に小野澤2006はそれ以外の人類学・民族学の理論も学べるのでお勧めですね
            j\{_ ””  ′       j{: . 八
             j   代     r   ア    ノ{: . / ̄ ̄ヽ、    ブロムレイはソ連の学者がしっかりと書いた本場の物ですので
             八  |i ト            V/       \   一見の価値ありです。
                \j j{: : {>-  r<   ∠>      ∧
                八: : {⌒><><>           ∧
                 / . .\{   ,             }
                  /イ. :/    ,            \j
               人/    ′             {
                 {     {            . : :\


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304◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:31:17 ID:dbabe98c


Dunn,S P and E, Dunn (ed).1974.Introduction to Soviet Ethnography.Berkeley: Highgate road social science research station.
ソビエト民族学の入門的テキスト


.              /      . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            ´ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ::`,
           ___,/   ´ . : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: :: :: :: :: ::´,
.         |¨/  . .: :: ::/: : :/:/ / :/ /: : : : : : : : : : : : : : ::´,
.         |/ . .: :: :: ::/__/| :/ / : ′,′:′ : : : : : |: : : : : : :´
        ,′ : : : : : // ` |/ i :/  ′厶:!: .:| : i : |: : : : : :: ::i
          {  : : : : ::/{__,    丶|/  i :/⌒i : :| : i : |: : : : : :: ::|__
         ': : : :: ::仆=卆=ミ      |/  八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
          [\; ; : ,小 r┘ _) `     ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
          [_:_乂|: : | _乂辷ン      竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧
          | : :i: :|∧| , , ,         r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::|     日本語だけでは足りないと思うので、外国の文献も
          | : :|:i:圦       ′   弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |
          | : :|:| : : :..             , , ,  厶イ:{: : 八 :∧i:i: : |     まずは英語で読める、ソビエト民族学としてはこれがお勧めです。
          | : :|:ト、 : ;心、   ‘ ’      勹八{/|: ::/i:i:i:i: : |
          | : :|:|: :\ 「   、__     ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |     理論的なことは全て載せてあるので、人類学・社会学を志す人は
    -─┬‐| : 从_:_:_:ソ       / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : |
  /    ^V⌒!__厂]「´       ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : |     ぜひ読んでみてください。
. /      :/ ∧_,厂}|        _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |
/      :/ ∧__ 厂}ト、__     __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
     .::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く /  __. }: :i:i:i: : |
    .:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./|   `i__/  '::i:i:i: : |
    ::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八   {  火⌒i:i: : |
   _,′‐‐- | 〈  ′○{:{__| |厂__厂__,/^{{\_ __/⌒Y^|:i: |
\__{{  ヘ.,_}┘,′   /¨¨| | .厂 f'⌒  ii⌒Y⌒Y⌒^人|:i: |
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Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒l__ __/⌒Z...ノ⌒Z⌒ヽ  / ∧        ’:i |


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305◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:34:34 ID:dbabe98c


Krader 1959;Krader, L.1959 Recent Trends in Soviet Anthropology. Biennial Review of Anthropology 1: 155-184.
1950年代のソ連民族学

Humphrey,C.1983.Karl Marx Collective: Economy, Society and Religion in a Siberian Collective Farm. (Cambridge Studies in Social and Cultural Anthropology) Cambridge: Cambridge University Press.
1970~80年代の民族学


          , ―‐ ------  _____   ――‐ァ
          /..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ     /
.         //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:,   {
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′  ∨
.       /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′  ∨
       ′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
       |.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....
       | .:.:/ 抖s.:|     抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:
 .      八.:/ム Vヅ     Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:    入門だけでなく個別的な問題や理論について知りたいときは
       /.:.:.:.ハ         / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.
       .′.:.{. /\  r 、   イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:    Kraderが1950年代まで 1970~1980年代はHumphreyがおさえています。
.      八.:.:.\{  ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
        >-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨  _.:.:λ    Humphreyはブリヤートの民族誌としても非常に面白い本ですので
.         /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨     英語が読めて、ソ連に興味があるならぜひ読んでみたください。
        /i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋
.       /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
.      /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’.  ’,╋ /
     ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’   |. /
     |i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/     |.′
     `¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨



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306◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:40:41 ID:dbabe98c


Gellner, E.1975 The Soviet and the Savage. Current Anthropology 16(4): 595-617.
ゲルナーによるソビエト民族学評価


                 ____
              ,...::::::_::::::::::::::`:::..、
            ,..:::´ ̄::::,::::::::::`ヽ、:::::::::::::ヽ
           /::::::::,::::/ヽ:::::::、:::::::\::::::::::::',
         /::/:::/:/::/   Ⅵ:: |::{:::::::::\:::::::::
        ,:::,::::/:/-/、   {::{斗ム::::::::|:::|::::::::|、
        |::{::::Ⅳ _{      ヾ \}\:::}:::}::::::::}_ ヽ
        {:∧:::l,ィ雫ミ、    ィ雫ミ, Ⅵ/-、:::, \)   前々回振り子理論で紹介したゲルナーさんのソビエト民族学評価論文です。
          从l ゝVソ      V(ソノ /::}'/ ,::::|   〉
          /:::.    '        /:::/_ノ:::: |   {   当時西側では、構造機能主義が流行っていたんですが
            {:::人    、__,    /:::/::::::::::Ⅵ\_ノ
           |::/ |::::...     イ{::/:::|:::::::::::\ }   ゲルナーさんはこの「構造機能主義」と「ソビエト民族学」を比較して
           |:{ 「 ̄┼`´╋┼ 从-、:::::::::::::::::∨
           ゝ} 乂╋┼╋┼╋┼╋ 、::::::::::::::::.   後者は高く評価しています。
         / / \╋┼╋┼╋イ ∧:::::::::::::::}
           Ⅳ    /` ー―― ´ /  ,::::|:::::::::|
         ,:′   l{={}=     ,     |::::|:::::::::|
          {    /      /    ,:::::|:::::::::|
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        :    〃={}=    ,:      /::::/::::::::/
          {   {l       /    /::イ::::::/
          ∧   ||     /    /´/::イ
       ,   \ l{     /    /  ̄´
        /    ` |!   /    ∧
     /     ∧  /    /  \


※構造機能主義
社会の「構造」と「機能」に着目して、それがどのように社会を支えているのかを解明する西側の学派。
しかし、未開や野蛮とされた文化ばかりに興味がいき、自らの社会を相対化して研究するという動きは薄かった。


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307◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:44:50 ID:dbabe98c


Bromlei 1979 Bromlei, Yu. V., I. R. Grigulevich, and E. A. Rikman(eds)(Бромлей, Ю. В., И. Р.Григулевич, и Э. А. Рикман ред.)
1979 Этнография за Рубежом: Историографические
очерки. Москва: Издательство
≪Наука≫.
民族の形成過程に関する

Grigulevich 1976 Социальная антропология: Есть ли у нее будущее? In Ю. В. Бромлей и др.
(ред.)Концепции зарубежной этнологии: Критические этюды, стр. 5-25.
Москва: Издательство ≪Наука≫
イギリス・アメリカの社会人類学が有する植民地主義的あるは帝国主義的な性格批判

Абашин, С.Н.2001."Ислам и культсвятых в Средней Азии
"Этнографическое обозрение 3: pp.128-131.

        ___,,,-―--、_
      /::. ::. ,,-――::. ̄ー、
     /::. ::./::. ::. :/::. ::. ::. :、ヽ、
     .|::. :/::. /::.:/::. ::. ::ハ::. ::k ::ハ
     |::. i::. /::. ::. ::. ::,イ:/  ヽ::. :i:: ::|
  r-‐Tミ|::./::. /::. ///    ヽ_|:: ::|
 .く  ┤ミ|::|::./_,,ナーレ′  ,,-'´ !|:λ}
  ヽ /|t、_レ|/‐yテj=ミ    ィ=テyレ′
.     |:!(t |::.i 《 tしソ    もノノj|    ロシア語の資料としては、Bromleiの民族形成過程関する著作
    |::|:ゝ|::..k      ,    |::|
    /λ入|::. :〉、rュ_  _    ノ::.:|    あるいはGrigulevichの西側人類学批判などが読んでおくといいかと
   /::|:〉'、ー|:: |Y i´r゙}ュ__,,.ィ'´/::.:/
.  /::/i'、 ゙ーV^V´゙V_t''~ ̄~レ'ヽ     Абашинはソ連崩壊後のソビエト民族学的な研究方法を批判している
  /::.i:: k、  /    /  ノ   人    それなりに珍しい学者です。ソ連崩壊後のトレンドをおさえるという意味では損はないです。
. {: :.|::.|  ̄/     i _'´,-‐'´ ̄| |
  ヽ::ri:| r'i     .├''´´rfヽ{ヽ | |


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308◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:49:31 ID:dbabe98c

アゼルバイジャン語
Əhədov, A.1986. “Müqəddəslərə” pərəstişin mahiyyəti və müasir qalıqları haqqında. Bakı: Azərbaycan SSR “Bilik” Cəmiyyət.
「聖人」の崇拝の本質と現代の残骸について

Balayev, M.1971. “Müqəddəslərə” pərəstiş - keçmişin zərərli qalığıdır. Bakı: Azərnəşr.
"聖人"畏敬 - 過去の有害な遺物。

Quliyev, A and Bəxtiyarov, A.1968. Azərbaycanda qədim dini ayinlər və onların məişətdə qalıqları. Bakı: n.p.
アゼルバイジャンにおける古代の宗教的伝統と日常生活における残党

Səttarov, M.1964.Sosializm quruculuğu dövründə Azərbaycan xalqında ateizmdünyagörüşünün formalaşması.Bakı: Azərbaycan SSR Elmlər Akademiyası Nəşriyyatı.
社会主義の建設期におけるアゼルバイジャン人の無神論的世界観の形成
―――.1967. İslam dini qalıqları. Bakı: Azərbaycan SSR Elmlər Akademiyası Nəşriyyatı.
イスラーム宗教の残骸



                           _// /       丶、
                              ノ( { {   (        \
                           { ,. -――=ミ、┌‐ 、 }  \
                              )んx ー‐=ミ、   )   },人_  }
                             /   ⌒^YんィY´ /⌒Y(  ,ハ
                            / /  //||└‐{__,ノ^⌒i }
                        ,; /  ⌒X    '斗―   {   ノ イ
                       八i{ 〃テh     )八   i  |\ノ }_ノ
                          ‘, 从 t:り    斗チhY|   |/ハ(\
                           )ハ}.:.:. ,    t::り从 / Y 八__))  ロシア人あるいはロシア語以外の文献もいくつか紹介しておきますね
                           / 八       .:.:.:.:/ }/__ノ /  ア
                       |l/ ,'\ `ー   // ノ  { /(  (   まずアゼルバイジャンの例ですが……
                          八_厶=-≧ー‐ |/   ‘, \ノ
                    ,.  -<⌒\  { )厂 ̄|(\     ′  \   タイトルを見ていただく分かるとおり、イスラームの中でも
                     /   ニニう-=彡(_,ア( ̄ ̄   )ハ   ∨⌒)ノ   聖者信仰などを古代宗教の残骸として捉えていますね。
                 x(__,,. ヘ 77’/ ノノ  } ー≠彡⌒, l | ‘,
                  _ノY⌒^\ { {O{_/ {   ノ/       } | |ハ |     どれも古い著作なので手に入りにくいですが、アゼルバイジャン国立図書館
                 | |l    )∨/     O}/(      / | | l|     あるいはモスクワのロシア国立図書館に行ったときにはぜひ見てください。
                 └ ^=‐ ^∨/O    / ,ハ     j  ; ;  :|
                  ‘,  ; |l     O/ rく └‐x _,ノ / /  /
                 _,x∨| |O    { /^L\_,/)/)/}/
               ,x(⌒/ { \  O/  /厶=-- 、
                /⌒/   \  `¨ア    /イ____   }
            /ノ⌒/ ,.へ、   ` ー/  /个{ \ ̄_ノ
         _r‐〃 )ヽ/ /    \ /(__/ / }人   :,\{
          乙)l{ 人_{  {      r'(   八   } {   ′ \
          厂)/(_入 \  __人 \/ /   ノ_,ノ :,  :, _ノ
         )( l{  て ノ\_,/´   フヘ/  /^ア   ′ ∨
          て八\ ⌒てノL| { { r个┬<⌒Y´     :,  ‘,
          (__ノ)ヽ\     `¨¨^'~ヘ_ノ⌒}        }  ノハ
        ( ⌒Y\\   /          ノ     _ノ/厂|
           \ 乂__丶` ー=   ____   =‐  ¨ア(⌒ シ


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309◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:52:33 ID:dbabe98c


カザフ語
Arghїnbaev, Kh. A.1996 Qazaq otbasї. Almatï: Qaynar 
アス儀礼の研究

Toleubaev, A. T.1991 Relikty doislamskikh verovanii v semeinoi obryadnosti kazakhov(XIX - nachalo XX
v.). Almaty: Galym.
アス儀礼の歴史的な研究

                                            ,、
                                            / ヽ=-―-  、
                                        /´ ̄,ィ´ ,ィ ´    `ヽ
                                       /' ´ /  /',´  , _    ヽ
                                 , -‐=´ ̄ ' ,ィ= 、// ,ィ´       ヽ
                               , ' , ' /´=-=、、{ { ,' ,//  \ー=,  ,   ゙
                    , -=、-、'⌒`ヽ、_/ _ノ' { /  `i  ヾ ィ ,/´ ヽ  ー-‐ '7   }   二つ目はカザフの例です。
                 , ィ´,ィ== ゙i゙i,ィ=ー 、_,ィ {'|   ゙   {__ノ         /' ,   }
               /  {  ` 、_`゙ ゙  r- 、   ゙゙i{ 、  ゙  {  {⌒ 、     ' l / /  ノ   どれもソ連崩壊後の物なんですけど
               {    ゙、   ゙、、 ゙、゙  ` ー'    } ゙、  ゙  ハ 乂 〉   l  ノ/   / - 、  ソビエト民族学の影響がっつり受けた著作です。
          _   /     ゛、  ゙ 、 、゙, ゙       '  ゙、  ゙  ` 、_, 、 , ィ´ , ィー- ' >- 、
        /   \{ ヽ     ヽ   ヽ \ ;   ,  ー ' ´ ゙ 、 ゙ 、_    ィヽー'<、      /  ー `i
     ,ィ´ ̄ >, ' ,/'`'<、ヽ     ゙   ヽ、 \' ´  __, 、__  - '!、     ` - { , ィ - 、ヽ=-'⌒´⌒{_' ノ'
    //´ ノ レ{' ( /    ヽ、    ,ィ ´ ̄ ⌒`、`, ィ´ ゝ、__    イ` ー=、、   (   〉) `, )
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       廴`ーノ
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311◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 21:56:41 ID:dbabe98c


Peshchereva, E. M.1959 .Goncharnoe proizvodstvo Srednei Azii.Moskva i Leningrad: Izdatel’stvo Akademii nauk SSSR.
タジク語やウズベク語を駆使して長老らから聞き取りと文献資料を用たて、陶器の分類とその工程の調査本

Rakhimov, M. K.1961. Khudozhestvennaya keramika Uzbekistana.Tashkent:Izdatel’stvo Akademii nauk UzSSR.
(ウズベキスタンの芸術的陶器)

                     -‐━‐-
               . : : : : : : : : : : : : :\
                /: : : : : : : : : : : : : : : : :.
             / : : / : : : : : : : : i}: : : : : : v=ミ
              {:. : :.{^{:jI斗:. : :. :.l}ー===彡}ニニヽ
                八 : : { 乂从 : : : : l}: : : : : /{ニニニ/
              丶N  下::「ー=ミl}ハ厶イ:人--/    ウズベキスタンの実例としてはこちらをどうぞ
              ノ:|   Lノ  /: リ'ノ:l: :ノ: : :.⌒ヽ
                 (:r宀冖冖冖劜 : : ノ、: : : : : })ノ   どちらも本文はロシア語で書いているので難易度は格段に下がります。
              }┼╋┼╋厶rヘ(╋ー==ミ:}
                 廴╋┼╋┼|   l:.\┼╋ \   ウズベキスタンの陶器がウズベク民族とどのような関係にあるのか
                  [「'| ̄ ̄ ̄[「'  |ハ从(⌒}/⌒   そういうことも知れて面白いですよ。
                  └|┬┬―└―┘〔^⌒
               「 ̄ ̄ 乂__,ノ   〕
                    〔丕丕丕丕丕厶 イ
                   }__/          ┘



.


312◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 22:00:25 ID:dbabe98c


Климович Л. И. 1940.Курбан-байрам : Его происхождение,
классовая сущность и реакционная роль. Грозный :
Чечингосиздат.
クルバン(犠牲祭)の起源と反動的な役割について

Климович Л.И.1956.Ислам, его происхождение и сущность. Уфа : Башкнигоиздат.
イスラームの本質と起源について



            ____
            ´: : : : : : : : : `
       / : : : : : :, : : : : : : : : :\
     / : : : : _ィ: / ヽ:_:_ヘ : : : : : :. ___
     .: : : : :/⌒/    V `Ⅵ |:i:_:_}ニ{
    i: : : : /          Ⅶ|:|: : |ニ〈
    |: : : :}..三三    三三' |: |:|/|⌒
    Ⅳⅳ '' '       '' |_乂: :′     最後に並行イスラーム論の元となったクリモヴィッチさんの著作を一部紹介
       圦     3     |: {丿{
        |: i≧s。  __  ィ|:|ニ|: |      前者はクルバンの起源とその危険性について論じた著作
        |: |ニニニィ´|/ 〉、ニ|:|ニ|: |      後者はイスラームの本質と起源について論じています。
        |: |ニニ/  V\/  Ⅶ!ニ|: |
.      ⅣニV / 「\  | iニ|: |
        |ニニ{ /   |   ヽ. |ニニ!: !


.



313◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 22:07:23 ID:dbabe98c


                             _
                        _,......:::´―、::::`::::...、
                     ,...::´:::::::,::::,::::::::::`:::.、:::::`ヽ、
                    / /::://:,. ,:::::::::::::::\:::::::::ヽ
                    '  /:::::/_〃/ |::::{:::::::::::::::ヽ:::::::::.
                     {::::/ __ }'`  |: ∧::::、::::::::::Y:::::::l\
                      Ⅵ,雫ミ、   }'´T∨::∨ ::: |::::::,'、_ ヽ
                     ,:  Vソ    _ ∨::|::::::::|:::/:}   }
                    /{   '    震(_Y∨|:::/::j::::ィ  ノ      ということで参考文献紹介もここまで
                     /' 从  r 、   ゞ-'ノ 从/}/:::::::\´
                     {:, 、乂_::>   ,..::::´:イ /ノ:::::::::::::\      次回はいよいよ並行イスラーム論の話に戻ります
                      「V /}` ーr----/::::/--::く:::::::::::\::::` ー-- '
                   / }イ、j ヽ  __{:::/-、::::::::::::\:::::::::::`ヽ::::<´  内容としては、0話で並行イスラーム論の概論を説明したので
                    {/../ ノ()、__,´イ´从ー 'ヽ:::::::::::::::\:::::::::::::ヽ⌒\
                  ,........(_,| /乂_ノ.、     }:::::::::::::}::::::\::::、:::::\   学術的にどのような影響力を有したか……
                 _,{.........(/_ノ⌒.........`Y___人:::::::::∧::::::::}\}  ̄ \ 並行イスラームの有用性と限界を話していこうかなと
       __<⌒\ _,.. - / |......./)'....................../     ∨::/ }:::::/   ヽ
     (/...と`     _/_,....}..../_(.......................乂 l    ノ}/ /::イ
     /...../.l....`..ー.<   _|...{/......................./ 「`ー'「´/ /´
   /......../....|...................`⌒......./\、__∧,ィY/`ヽ、 |
 ,イ/.........,..... |........................../..乂/_/`∨_>__>_ノ..ノ   :
 { /...........{..... |......................./............./  `7⌒´..../|..../  _∧
 Ⅵ...........|.......l.....................,................乂..../...........,.....|..,'/   ,′ヽ
 ,...............:..........,..................{.....................∨/⌒ヽ'___.|V   /..........}
 {...............i..........\.............|.........................´./..............,'   /.............`ヽ
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                ` ¨¨¨´   ',      ',  `¨¨´   `⌒´





               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \    ……あと、この話も2話で終了だと思う。
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/    いつも通り、質問を受け付けるので、関係があればなんでも聞いてくれだお
          /     ー‐    \



.


314◆gKNcHiCsig2017/01/28(Sat) 22:13:02 ID:dbabe98c
ということで2話終了です。
いつも通り質問も聞いていただければ幸いです。
またみにくくてすみません。


315普通のやる夫さん2017/01/29(Sun) 00:28:28 ID:fd3fc933
>どれも古い著作なので手に入りにくいですが、アゼルバイジャン国立図書館
>あるいはモスクワのロシア国立図書館に行ったときにはぜひ見てください。

いやーきびしーっすね


316普通のやる夫さん2017/01/29(Sun) 00:33:16 ID:fd3fc933
いつか言ってたソ連でイスラームが強化して保存されたってのは
今回のソ連民族学は起源好きって話でなんとなく納得いった


317普通のやる夫さん2017/01/29(Sun) 00:45:36 ID:c9423163

(ロシア語は初歩しか分かんね)


318普通のやる夫さん2017/01/29(Sun) 01:16:16 ID:9a606c75
そもそもモスクワやアゼルバイジャンまで行くのは厳しいw
このスレが大学教授に講義を受けているかのような感覚で楽しいです

聞きそびれましたけど>>1は旧CIS諸国の言語をどれだけ読めるのですか?


319◆gKNcHiCsig2017/01/30(Mon) 11:22:52 ID:add1e998
>>318
アラビア語とペルシャ語は前提としてあるのは置いといて、会話ではなく読むということであれば
これぐらいだと思います。基本的にチュルク語系ばかりですね。

・アゼルバイジャン語 ・レズギン語 ・ロシア語 ・カザフ語 ・ウズベク語

辞書の補助が必要
・タジク語
・チャガタイ語
・カラカルパク語
・ユダヤタート語(キリル文字表記のみ)

.


320普通のやる夫さん2017/01/30(Mon) 13:04:26 ID:e86d310e
あれ、>>1って日本語と英語も出来るから足すと……11カ国語の話者なのか
ファッ!?


321普通のやる夫さん2017/01/30(Mon) 13:04:56 ID:e86d310e
あ、アラビア語とペルシャ語足して13カ国語か


322普通のやる夫さん2017/01/30(Mon) 19:43:06 ID:ccf53d29
はえー、すっごい


323普通のやる夫さん2017/01/30(Mon) 21:25:25 ID:ab0c4fde
初めて聞いた言語ばかりだ


324普通のやる夫さん2017/01/30(Mon) 23:23:07 ID:d74bcf8f
アゼルバイジャン語とレズギン語は東京外大、大阪外大にも無いぞ…


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